三浦日記

音楽ライターの三浦智文が、日記のようにつらつらと書いていくブログ

洋楽

後輩に宛てた文を、ブログへ―Oasisについての雑な解説

後輩から、Oasisについて教えてほしいという連絡がきた。そこで、高校時代に、Oasis関連の雑誌を読み漁っていた頃の記憶を引っ張り出して自分なりに書いてみた。解説というほどではないが、かなり噛み砕いて書いているので、だいぶわかりやすくはなっている…

後輩に宛てた文を、ブログへ―The Beatlesについての雑な解説

先日、大学の後輩から、映画『イエスタディ』を観ました!という連絡がきた。そしてメッセージは、"自分は洋楽に疎いのでThe Beatlesについて、教えてほしい、あとOasisも聴いてます!"と続く。いやいや、そんな。そんな自分はThe Beatlesを語れるほどは… と…

今の社会が生み出して"しまった"、ダンス・ミュージック―Green Day「Father Of All...」和訳&レビュー

[Verse 1] I woke up to a message of loveChoking up on the smoke from aboveI’m obsessed with the poison and usWhat a mess? 'Cause there’s no one to trust 俺は愛のメッセージに気がついた上の方で燻ってる煙で息がつまる毒と俺ら自身に憑りつかれて…

土着性のない、シンガポールの音楽の可能性

シンガポールのロック/ポップのシーンは個性的だ。というのも、欧米人が思い浮かべるオリエンタルな"アジアっぽさ"のようなものが、楽曲から全くといっていいほど感じられないからだ。近隣諸国と繋がるというよりは、アジアを飛び越えいきなり欧米に行ってい…

ピースが抜け落ちている感じ―ノエル・ギャラガー来日公演 ライブレポート

ピースが抜け落ちている感じがした―。 それは昨年9月、弟のリアム・ギャラガーの来日公演を観に行ったときも同様の感情になった。2009年にOasisが解散して、10年が経った。この間、ノエル・ギャラガーは、Noel Gallagher's High Flying Birdsとして、ソロ活…

最近のWeezerのセットリストはなぜ昔の曲ばかりなのか?

xxxtomo1128xxx.hatenablog.com 先日は、コーチェラに出演したWeezer。そこでWeezerは、最近の曲ではなく初期の曲中心に演奏していたのが、とても印象的に写った。初期の曲を中心にしたセットリストは、コーチェラに限ったことではなく、ここ数年の彼らのフ…

〈Coachella Fes. 2019〉の感想―〈SUMMER SONIC 2019〉出演のThe 1975とWeezerについて

今年も〈Coachella Fes. 2019 (コーチェラ)〉がYouTubeで配信されました。筆者が注目していたのは、なんといっても初日のThe 1975と、二日目のWeezer。これだけは絶対に観ておきたかった。というのも彼らは今年、日本で開催される〈SUMMER SONIC 2019 (サマ…

レスポール・ギターは最高だ

数あるギターの中でも、レスポール・ギターが好きだ。丸みを帯びたシェイプに、シンプルな装飾。サウンドの方も柔らかくて、温かみがある。現在、筆者が所有しているギターは、グレコのEG56 ゴールド・トップ(79年製)。先輩から譲り受けてからというもの、大…

Something Human / MUSE (和訳・解説)

My circuits have blownI know it's self-imposedAnd all I have shared, and all I have lovedIs all I'll ever ownBut something has changedI feel so aliveMy life just blew up, I'd give it all upI'll depressurizeOh, oh, oh, ten thousand miles le…

"フラット"に音楽を聴くことについて―大御所メジャー・バンド3組の新作に思う

2018年のベスト・アルバム以外にも、こんな感じでこの年の音楽を聴くことができるのではないかと思って書いたのが、この記事です。2018年にリリースされたアルバムを3枚選んで、そこから共通項みたいなものを見出そうというものです。とはいえやはり、同じア…

三浦的2018年ベスト・アルバム5選―洋楽編

xxxtomo1128xxx.hatenablog.com Paul McCartney - Egypt Station 今作はポール・マッカートニーの曲を聴くときのワクワク感、高揚感みたいなものが近年の彼の作品の中でも突出して強い感じがする。前作の『NEW』でも、それが感じられたが、はるかに上回って…

三浦的2018年ベスト・アルバム5選―洋楽編 (まえがき)

2018年は、各種音楽メディアのベストアルバムを見てみると、女性アーティストやラップの興隆が目まぐるしい結果となっています。Twitterで流れてきた2018年の「アメリカ Apple Music 年間トップ100」の画像(確証はありませんが)でも、ラップが75%、R&Bが12…

皆がオアシスの帰りを待っている―リアム・ギャラガー 武道館来日公演 ライブレポート

皆がオアシスの帰りを待っている。自分もそのうちの1人だ。2009年、フジロックに出演した彼らの映像を見て衝撃を受けてからというもの、当時中学生だった筆者はたちまち虜になった。しかしながら、その年の12月に突然起こった兄ノエルの脱退、そしてバンドの…

大御所パンクバンドによる"大人のやんちゃ"―GREEN DAY『Revolution Radio』レビュー

Green Dayのキャリア12枚目となるアルバム『Revolution Radio』(2016)。2018年現在、バンドは結成30年を迎えようとしている。本作ではそんな彼らが培ってきたキャリアの重みと、更なる可能性を感じさせるようなアルバムとなった。 "若さ"と"才能"を剥き出し…

初期衝動からの"第2の爆発"―MUSEの2ndアルバム『Origin of Symmetry』レビュー

若さと勢いそのままの、まさに初期衝動と言わんばかりの1stアルバム『Showbiz』(1999)。2ndアルバム『Origin of Symmetry』(2001)では、それに匹敵する位の"第2の爆発"が起こっている。爆発力はさらに凄みを増し、荒く削りだされた原石には、磨きがかかり、…

ビリー・ジョーのソロプロジェクト、"The Longshot"のデビュー作『Love Is For Losers』レビュー

Green Dayのビリー・ジョーによる新プロジェクト、The Longshotのアルバム『Love Is For Losers』が4月20日リリースされた。このアルバムはパッと聴いた限り、「なんだGreen Dayと変わらないじゃないか」、なんて風に思ってしまう人がいるかもしれない。 で…

海外アーティストの来日公演あるある

海外アーティストの来日公演あるある。それは「公演地を叫び、観客を煽りがち」であるということだ。地名を叫んでくれることによって、観客とアーティストとの距離は一気に縮まり、会場全体に一体感が生まれる。しかしながら、日本において海外アーティスト…

21st Century Breakdown / Green Day (和訳・解説)

[Part I] Born into Nixon, I was raised in hellA welfare child where the teamsters dwelledThe last one born and the first one to runMy town was blind from refinery sun ニクソン政権下に生まれ、俺は"地獄"のような場所で育ったトラックの運転手た…

ブルーノ・マーズ来日公演2日目 ライブレポート—世界を席巻する圧巻のステージ

来日公演2日目の4月12日、会場のさいたまスーパーアリーナは超満員。開演時間が過ぎ、会場が暗転する。しばらくすると、オープニングの曲が始まる。スクリーンには歌に合わせて、歌詞が映し出された。Bruno Marsは登場してすらいないのに、それだけで会場の…

ブルーノ・マーズ来日公演2日目に行ってきた

ブルーノ・マーズ、圧倒しかされなかった。世界的なアーティストが同じ空間にいる。その時点ですでに圧倒されてしまっていたのだが、彼の歌を聴いた瞬間、今まで聴いてきたものとは"別次元"のものがこの身を襲ってきた―。 彼の音楽はとにかくジャンルの幅が…

Aftermath / MUSE (和訳・解説)

※()内は直訳的な意味。 〈War is all around, 戦争はあらゆる場所で起こっている I'm growing tired of fighting 私は戦う事に疲れ果ててしまった I've been drained and I can't hide it 私はそれを誤魔化せないくらいに衰弱してしまった (私は衰弱し、それ…

Revolt / MUSE (和訳・解説)

※()内は直訳的な意味。 〈How did we get in so much trouble? 一体どれくらいの困難を我々は抱えたのだろうか (どのようにして我々はこんなにも問題を抱えたのだろうか) Getting out just seems impossible その困難からはどうやら逃れられないようだ (出て…

JFK + Defector / MUSE (和訳・解説)

[JFK] 〈For we are opposed around the world by a monolithic and ruthless conspiracy That relies primarily on covert means for expanding its sphere of influence On infiltration instead of invasion On subversion instead of elections On intim…

MUSE来日公演によせて (後編)

xxxtomo1128xxx.hatenablog.com 今回の来日公演はニューアルバムを引っ提げたツアーの一環でやるようなライブではない。自分たちのやりたい曲をやるという、いわば現時点の彼らのキャリアにおける総集編的なライブだった。そのため、初めてMuseのライブを観…

MUSE来日公演によせて(前編)

昨年の11月上旬、Museをこよなく愛する友人から突然電話が掛かってきた。それは、彼らの来日公演のチケットが手に入ったから観に行かないかという内容だった。しかもその席は結構いい席だという。これは行くしかない、2つ返事でいくことに決めた。だが、彼は…