三浦日記

音楽ライターの三浦智文が、日記のようにつらつらと書いていくブログ

THE ELEPHANT KASHIMASHI live BEST BOUT 2019―今年ライブで印象的だった楽曲 (後編)

今年のエレカシのライブで印象的だった楽曲を振り返る企画。後編は、〈新春ライブ2019 日本武道館〉の個人的ベスト・バウトです。前編では、日比谷野音について書いております。こちらの方もぜひ。 www.miuranikki.com 1.「珍奇男」 この楽曲はライブでは、…

THE ELEPHANT KASHIMASHI live BEST BOUT 2019―今年ライブで印象的だった楽曲 (前編)

2019年、エレファントカシマシが行った単独ライブは、1月の〈新春ライブ2019日本武道館〉と、7月の日比谷野外大音楽堂でのライブのみ。こんな年もなかなか珍しいと思うが、数が少ない分、密度のほうは例年以上に高かったように思えた。そんな今年の彼らのラ…

「ラスト・ゲーム」に登場する文豪"永井荷風"について―エレ歌詞論考Ⅰ

キリスト偉い孔子も偉い 俺はいったいなんだ?言い訳じゃなく誤魔化しでもないラスト・ゲーム 勝負したいよつべこべ言うな! いわば毎日がラスト・ゲーム 勝負しなよ俺は歌手ならば歌えよラスト・ゲーム 勝負しなよ そう俺は芸術家 昔の永井荷風のように日々を…

23のオレには、まだ分からない—エレカシ全作レビュー XIII『DEAD OR ALIVE』(Naked)

30という年齢。それは20代と比べ、体の衰えや死に向かっていくのがより自覚的になる時期であることは、漫然とではあるが理解できる。ただやはり、身体性をもって(実際にその年齢になって)感じることはできない以上、その指針となるような存在が必要であるよ…

2019年のソロ活動に直結する伏線作―エレカシ全作レビュー XIII『DEAD OR ALIVE』

2002年にリリースされた『DEAD OR ALIVE』は2019年になって、当時とはかなり違った聴き方ができる作品だと言えるだろう。それは本作が、前作「good morning」から続く宮本浩次のソロ作品的な流れであったことと関係する("バンド・サウンド回帰作"とされてい…