三浦日記

音楽ライターの日記のようなもの

思考ノート

備忘録のようなもの。

平成学生回想録 ラウンドワン編

ラウンドワン 秋田店が開業したのがいつだったかと調べてみると、とあるサイトの隅の隅に、2006年12月21日と書いてあった。オープン当初はCMが頻繁に放映されており、当時一世を風靡していたお笑い芸人の長州小力が出演していた。ラウンドワンができる前は、…

諏訪に行った日のこと 後編――諏訪大社と友人A

12時20分頃上諏訪駅に到着し、レンタルしていた電動自転車を返却する。この日は友人Aがちょうど地元の諏訪に帰省していたとのことだったので、午後から一緒に回ることになっていた。Aに電話をしてみると、駐車場からAが現れた。どうやらちょうど到着したのだ…

金木犀と郷愁(ノスタルジア)

朝、窓を開けると、金木犀の香りが部屋に送られてきた。外を眺めてみると、隣の家に鮮やかなオレンジ色の小さな花が一斉に咲き誇っているのが見えた。部屋に掃除機をかけて、洗濯物を干してから、昼食を食べに外に出る。その途中の道でも金木犀が香ってきた…

土浦全国花火競技大会 2022 備忘録

日本の花火大会は長岡、大曲、土浦がいわゆる"日本三大花火大会"と称される。中でも大曲と土浦は花火「競技」大会であり、全国津々浦々の花火師たちが自慢の花火を空に打ち上げていく。秋田出身の筆者は決まってこう聞かれる。「秋田の出身ということは、大…

寄席に行ったある冬の日のこと

仕事が早く終わったので、神田から浅草へ行くことにする。久しぶりに寄席でも観に行こうと思った。その前に、商店街にあるやげん堀で七味唐辛子を購入する。陳皮が多めに入ったものと、山椒を少なめにしたものの二つを注文した。仲見世通りの土産屋は、17時…

親知らず抜歯ノ記 右側編

前回の抜歯から約1か月。今回は右側の上下の歯を生贄に捧げる。仕事を早いところ切り上げ、歯医者へと向かう。歯医者は平日のためか、待ち時間はほとんどなかった。また、例の外科医が処置にあたった。度の強い丸眼鏡をかけ、髪をボサボサに伸ばしたステレオ…

親知らず抜歯ノ記 左側編

親知らずを抜いたから、9月6日は抜歯の日。何のひねりもない、却下だ。俵万智も鼻で笑っている。そもそも、親知らずという名前は何とかならないものだろうか。親知らずは、人生の長さがまだ50年だったころ、子どもが20歳を過ぎたあたりで生えてくる歯の存在…

皆既月食 回想録

2022年11月8日、18時を過ぎた頃の帰り道、この日は月がきれいだった。雲一つない空に満月がくっきりと見えた。月を眺めつつ電車に乗り、乗り換えのために地上に出たところで、多くの人が空を見上げていることに気が付いた。何かアドバルーンの類でも飛んでい…

秋田の男子高校生はコートを着ない

はい、確かに。コートは着ておりませんでした——。そのように供述するのは、高校卒業まで秋田で生まれ育った筆者である。この言説は、数年前『月曜から夜ふかし』という番組で「秋田県の男子高校生どんなに寒くてもコート着ない問題」という風にして取り上げ…

コロナ禍エレジー

某日の午後、友達から突然、電話がかかってきた。喉が痛く、熱もあり、今流行りの例のあのウイルスに感染してしまったかもしれないということであった。というわけで、注文があった品々を自宅の前まで"差し入れ"を届けることにした。近所の薬局に寄る。どの…

エナジードリンクのジレンマ

雨にも負けず、風にも負けず——。ある夏の朝、とある駅の出口を出るとエナジードリンクを配っている威勢の良い女性たちがいた。黒地に緑の三本の爪痕が荒々しく刻まれたロゴが印象的な、あの由緒正しきエナジードリンクである。ドリンクの缶のパッケージを模…

東京オリンピック 回想録

2020年に延期された東京オリンピックは、その1年後の2021年、無観客で開催された。その頃の音楽業界といえば、日本国外のアーティストは誰一人として来られないという鎖国状況であった。SUMMER SONICは中止、そしてFUJIROCK FESTIVALも日本国内のアーティス…

美しい国の末路、追記

www.miuranikki.com 2022年7月8日、元首相安倍晋三が突然この世から消えた。奈良県で応援演説中、銃に撃たれ倒れ、医師による懸命の蘇生措置も虚しく、意識が再び戻ることはなかった。襲撃事件の第一報は、正午過ぎに流れてきたニュース速報で知った。当初は…

美しい国の末路

2022年7月8日、今日は、忘れられない一日になりそうだ。正午過ぎ、信じられないニュースが目に飛び込んできた。安倍晋三元首相が撃たれた――。街頭演説中、背後から銃弾を2発受け、午後3時時点、心肺停止の状態になっているという。犯行に使用されたのは散弾…

節分で鬼になるナマハゲ

秋田の節分は、他の都道府県とは少し趣が違っているのかもしれない。というのもナマハゲがベースになっているのだ。ナマハゲといえば、「泣ぐ子(ご)はいねぇがぁ~」という一度はそのフレーズを耳にしたことがあるかもしれない。というかそのフレーズや荒々…

ネオ同窓会の提案

義務教育課程の、いわゆる小・中学校の人間関係というのは、それなりに仲良くすることができても、人生を共にするような友人というのは見つけにくいのではないだろうか。なぜならそれは、閉鎖的な地域の中で、偶発的に集められた人間によって形成された社会…

東京ディズニーシーの思ひ出

東京ディズニーシーに行く——。アキ・タケン(秋田県)という山に囲まれた辺境の地に身を置く当時小学生の筆者にとって、このことはとんでもないくらいの冒険であり、ユートピアを目指す夢への旅路であった。長い長い空と列車の旅の果てに、家族一同を迎え入れ…

人間のエゴについてーオーストラリアのカンガルーから

オーストラリアでは、カンガルーが増えているらしい。そうこうしている間にもどんどんと......。その数は約5000万頭だとか。オーストラリアの人口が約2500万人なので、人口密度よりも、"カンガルー密度"の方が高いという計算になる。なぜ、こうも増えてしま…

イメージについてーCMとピラミッドとお茶石鹸

世の中の、ありとあらゆるものにはイメージが付きまとう。 たとえばCM。ビールのCMに出ている俳優が、グイっとビールを飲みつつ、「これ、美味いねぇ。やっぱり◯◯(商品名)でしょ!」と言うものがあったとする。ビアガーデンか何かの屋外で、同僚がいて、乾杯…

ガーリックバターソースの魔力

ガーリックバターソースには、人類の夢が詰まっている。やや大袈裟になってしまったが、ガーリックとバターの組み合わせ、その文字列だけで強烈に味が想起される——。それと比べて、オーロラソースの体たらくはどうだ。ケチャップにマヨネーズ。本場の作り方…

米米騒動、クマの鼓動

あの子ったら一体、どこへ行ってしまったのかしら。おーい、おーい——。 はぐれ子グマを探す親グマの叫び声は、針葉樹が鬱蒼と生茂る森の中でこだましていた。その頃、束の間の家族旅行から帰る途中の車内には、米米CLUBが大音量で流れていた。聴いていたアル…

白昼一時のHEART STATION

今週の第1位は、宇多田ヒカル「HEART STATION」——。 曲紹介に被さりながら、イントロがカーステレオから流れてきた。携帯の着信音のようにシンプルな電子音に乗せられる、彼女の洗練された歌声は、不思議と近未来を予感させる。まもなく、午後の2時になろう…

秋田県民は安住紳一郎アナウンサーを知らない

「秋田県民は安住紳一郎アナウンサーを知らない」少々主語が大きくなってしまったが、どこかの局でやっているしょうもない県民バラエティー番組でも、"○○県民は、○○を食べる!"みたいなことを声高に、全国の地上波に乗せて言っているので、さほど問題はない…

美味しさとは何ぞやという話

ラーメンたべたい。この欲求は、人間であれば定期的に沸き起こってくるものであり、無理に抑え込む必要もない普遍的なものである。世の中のラーメン屋は、人間のこうした欲求の連続で成り立っていると行っても過言ではない。れいによってその日も、頭の中は…

小5の夏休みに参加したトイレ掃除のボランティアがヤバすぎた話

あれは忘れもしない、小学5年の夏休みのこと。あるボランティアに参加した、というよりも参加させられた。その内容は、"学校のトイレ掃除"。そもそも、トイレ掃除をボランティアにするというのはどうもおかしくはないだろうか。というのも普通であれば、放課…

ヒトの遺伝子を自由に操作できる世の中になったらどうなるか

中国だったか、HIVが遺伝していた子どもの遺伝子を編集して、HIVではない子どもが生まれたという。これは驚きだ…と思っていたら日本でも現在、ダウン症の子供を産ませないよう事前に、出生前診断を行うことができるようにもなっている。そうした遺伝子の操作…

脳を移植することについて——SF作品との関係性

人間同士の脳の移植はできるのだろうか。現在、臓器移植は可能であるが、それは脳死という状況においてのみ成立している。ただ脳に関しては、それはできない。いや、もしかしたら実は今の技術だったらできてしまうのではないか――。 全身がガン細胞にむしばま…

『竹取物語』のかぐや姫について

『竹取物語』に登場するかぐや姫は、やっぱり未確認生物のたぐいであると思う。もちろんそんなこと、学校の授業では習わない。どこまでも妄想である。かぐや姫は、キラキラと光を放ちながら竹取の翁(おじいさん)を導き、自分の体を切られない位置で、うまい…

"大御所バンド"に求める魅力について—木々、森林のイメージと重ねて

昨年の夏、白神山地に行く機会があった。ここは、秋田県と青森県の県境にある、世界有数のブナの原生林の土地であり、1993年には日本初の世界遺産にも登録された。現在は、一部区域立ち入りが制限されてはいるものの、悠久の時を感じることができるスポット…

世の中に溢れる音楽

世の中は音楽で溢れている。帰り道、パチンコ屋からはドアが開閉する度に色んな音楽が混ざったのが漏れ聴こえてくる。途中立ち寄った店でも陽気なBGMが流れている。店を出ると、今度は防災無線から児童の帰宅を促すチャイムが流れ、「今日の思い出を大切に」…