三浦日記

音楽ライターの三浦智文が、日記のようにつらつらと書いていくブログ

ガーリックバターソースの魔力

ガーリックバターソースには、人類の夢が詰まっている。やや大袈裟になってしまったが、ガーリックとバターの組み合わせ、その文字列だけで強烈に味が想起される——。それと比べて、オーロラソースの体たらくはどうだ。ケチャップにマヨネーズ。本場の作り方は違うようだが、日本では一般的にこれらが混ぜられたソースをそう呼称する。オーロラといえば、人生で一度は見てみたい七色の光のカーテンが空に浮かび上がる、あの神秘の現象だ。しかしながら、そのフラミンゴのようなピンク色をしたソースには、"オーロラ感"は微塵も感じられない。いっそのこと、フラミンゴソースにしてみたらどうだ。無論、夢もへったくれもなくなるではないか。

 

オーロラソースに関する戯言はこのくらいにしておいて、今回の主役はガーリックバターソースである。まずは先ほども書いたように、その名前のシンプルさ、潔さを評価したい。これを、何か別のものに形容された暁には、その魔力は弱まってしまうだろう。ガーリックと聞いただけで、食欲がそそられる。バターもまた然り。ガーリックバター、あるいはガリバタ。こうして書いていると、語感もいいし、略したときのちょうど良いジャンクさと偏差値の低さも最高。これを最初に考案した人には、何らかの栄典を与えてやっても良いと思う。日本のガーリックバター文化の発展に大きく貢献され…。世も末である。

 

先ほどから筆者が連呼している、この魔性のソースは、ケンコー マヨネーズという企業が出しているガーリックバターソースのことである。この企業のは群を抜いている。というか、この企業以外に出しているのを見たことがない。緑色の帯には、黄色い額縁のような枠が抜かれ、書かれているのはシンプルに、ガーリックバターソースとだけ。そしてすぐ横には、ケンコーのイメージキャラクターのワンポイントが威厳を放っている。名前を含めたこのシンプルさは、是非とも日本のデザイン界隈の方々は見習って欲しいものである。とくにブロッコリーの房みたいに出演者が並んでいる映画のポスター。あれと比べたらこっちのデザインの方が100倍良いし、惹かれてしまう。

 

このガーリックバターソース、中身は黄色で、当然ながら液状になっていて、使い勝手が非常によろしい。業務スーパーで売っているらしいが、近所の業務スーパーで見つからなかったので、某外資系巨大通販サイトから仕入れる運びとなった。1番美味しいと思う食べ方は、やはりパンの上にかけて、トーストするというもの。これをかけるだけで最高のガーリックトーストが出来上がる。そこに、ハムや野菜をトッピングして、コショウをかけるなどの一工夫してみるのもアリ。筆者的には、ヤサイナシ、ハム、コショウマシマシが最高の組み合わせであった。

 

このソースは、以前働いていたちゃんこ屋でも使っていた(筆者はそれで、このソースの存在を知った)。チキンソテー、帆立やつぶ貝を炒めるときの味付けで使っていて、それはそれは良い匂いが厨房に広がっていたのを目の当たりにしていたのである。部屋の芳香剤にもいいかも... さすがにそれはナシである。まかないでも、このソースを使ったものがよく出ていた。それは、ガーリックバターに醤油を加えるという、まさに三種の神器のような味付けの炒め物だった。

 

少しばかりその内容を説明したい。まずは豚肉を炒め、火が通ってきたら、もやしを山ほど加える。そして、もやしが少ししんなりしてきたらエノキもどっさり加え、最後に、ガーリックバターソースと、醤油で味付けする。豚肉のコク、もやしのシャキシャキ感、エノキの何とも言えないトロミが、ガリバタ醤油に絶妙に絡まる。これだけで、とんでもなく白飯が進む。このレシピに関しては、緑モノの野菜はあまり入れない方がいいと思う。純粋に、豚肉と、もやしと、エノキだけ。その他の緑モノの野菜は、味噌汁にでも入れておけばとりあえず栄養バランスの辻褄は合うだろう。

 

このように、ガーリックバターソースは今や筆者の生活の一部になろうとしている。お腹が空けば、ガーリックバター。ガーリックバターを想えば、お腹が空く。なんと恐ろしい魔力なんだろうか。ガリバタ探求の旅は、まだまだ続く。

 

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