三浦日記

音楽ライターの日記のようなもの

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

Mr.Childrenのライブで感じた疑問―〈Against ALL GRAVITY〉東京ドーム公演 ライブレポート

幸いなことに、Mr.Childrenのドームツアー〈Against ALL GRAVITY〉の東京ドーム公演に行くことができた。野球好きの筆者としては、東京ドームといえば、4月のイチローの引退試合、さらには先日引退した上原浩治の本拠地球場である。そんなわけで、会場(グラ…

ピースが抜け落ちている感じ―ノエル・ギャラガー来日公演 ライブレポート

ピースが抜け落ちている感じがした―。 それは昨年9月、弟のリアム・ギャラガーの来日公演を観に行ったときも同様の感情になった。2009年にOasisが解散して、10年が経った。この間、ノエル・ギャラガーは、Noel Gallagher's High Flying Birdsとして、ソロ活…

洋画のタイトルの邦訳問題について―マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)より

「洋画のタイトルの邦訳問題」については、以前X-MENを引き合いに出して、ああだこうだと書いていたが、今回は同じマーベル作品でも、20世紀FOXサイドではない、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)について、書いていこうと思う。 X-MEN・シリーズの…

洋画のタイトルの邦訳問題について―アメコミ映画の金字塔、X-MEN・シリーズより

洋画というものは、日本でプロモーションがなされる以上、そのタイトルの邦訳は避けて通れない。ただ、中にはその邦訳、本当にそれでいいのか、と思わされるようなものもある。例えばアメコミの金字塔、X-Menシリーズを見てみると、第一作の『X-Men』は『X-…

GLAYのライブ、内輪ネタの究極系

GLAYといえばさかのぼること10年ほど前、筆者が中学生の頃しばしば聴いていた。当時はビジュアル系のバンドが好きで、特にX JAPANをよく聴いていた。で、その弟分的な存在であるGLAYだとかLUNA SEAだとかも派生して聴くという感じだった。GLAYがビジュアル系…

ただのポップバンドでは終わらせない、新しい扉を開けるんだ―BOYS END SWING GIRL『NEW AGE』解説

ただのポップバンドでは終わらせない、新しい扉を開けるんだ―。 2018年、彼らは4作目となるミニアルバム『NEW AGE』をリリースした。今までのストレートなギターロックサウンドから一新させたポップなサウンドの今作は、「全年齢対象バンド」という彼らのコ…

化けの皮を被ったヒップ・ホップ——宮本浩次「解き放て、我らが新時代」レビュー

先日リリースされた、宮本浩次の2作目となるソロ・シングル「解き放て、我らが新時代」。一聴したときに感じたのは、エレファントカシマシの2000年代初頭の頃の作品。この時期の彼らといえば、宮本のソロ・ワーク的な作品が続いていたが、そんな『good morni…

夕暮れの、得も言われぬ"エモさ"について

夕暮れは人をエモーショナルな気分にさせる。一説によるとこれは人間の遺伝的なアルゴリズムに組み込まれているという。というのも太古の昔、電気もガスもなかったころ、人間のご先祖様は当然、朝明るくなれば起き、暗くなれば床に就くという生活をしていた…