三浦日記

音楽ライターの日記のようなもの

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

"アンバランスさ"こそ武器である―BOYS END SWING GIRL ワンマンライブ@WWW X ライブレポート

ライブはこの日のために作ったという、オープニング・ムービーで幕が開けた。インストゥルメンタル・バージョンの「ナニモノ」をバックにオフショットやライブ映像、さらにはこれまでの彼らのディスコグラフィーが走馬灯のように流れてゆく。そして、メジャ…

エレファントカシマシという支配体制へのパンク・ロック―宮本浩次「昇る太陽」レビュー

長きにわたって第一線で活動してきたバンドには、"大御所"だとか"ベテラン"という枕詞がつけられがちである。時にそれは大きな足かせとなって、バンドのイメージを固定化させるものとなったり、新曲を出しても新鮮味をもって聴かれなくなったりしてしまう。…

エレカシ宮本 蔦谷好位置について語る

ジョー横溝氏がMCを務めるInter FM、『ほぼ週刊○○ナイト! "ほぼ週刊宮本浩次ナイト!"』にて、エレファントカシマシの宮本氏が蔦谷好位置氏について語る場面がありました。これが放送されたのは2010年。ちょうどアルバム『悪魔のささやき~そして、心に火を灯…

エレカシの日比谷野音 2019 2日目 ライブレポート―30回目の野音、雨の祝祭

エレファントカシマシ30回目の野音の2日目は雨。ただ、この日も多くの人が集まってきていた。空はどんよりと鉛色になり、ビルの上の方は靄がかかっている。日比谷公園の池のほとりにある、木の下で開演の時を待つ。粒の大きい夏の雨が木に当たり、それが時折…

エレカシ宮本 "無限ビート"について語る

2012年、NACK5のラジオ番組『J-POP TALKIN'』でのパーソナリティ田家秀樹氏とのインタビューにて、エレファントカシマシの宮本浩次氏が"無限ビート"について語っていた。備忘録として少しばかり書き起こしてみたい。 田家秀樹(以下田家):宮本さんは、生き急…

エレカシの日比谷野音 2019 ライブレポート前夜―2日間で全く違う"音の風景"

今年のエレカシの日比谷野外音楽堂でのライブは、2日間とも外で聴きました。もう、外から聴くのでも十分すぎるもので、本当に素晴らしいものでした。日は曇り空。午前中から降りしきっていた雨は止み、梅雨のほんの僅かの中休みとなったこの日、開演前から外…

草野マサムネ 音楽をアルバムで聴くことについて語る

音楽をアルバムで聴くことについて、『SPITZ 草野マサムネのロック大陸漫遊記』にてスピッツの草野マサムネ氏が語っていました。気になったので、少しばかり書き起こしをすることにします。以下書き起こし。 これはですね、広島県の方からです。「学校の友達…