音楽をアルバムで聴くことについて、『SPITZ 草野マサムネのロック大陸漫遊記』にてスピッツの草野マサムネ氏が語っていました。気になったので、少しばかり書き起こしをすることにします。以下書き起こし。
これはですね、広島県の方からです。
「学校の友達と音楽の話をしていると、Youtubeで公開されている曲や、ドラマのタイアップ曲しか聴かないんだなと、少し寂しく思うことがあります。私がアルバムを通してスピッツに出会えてよかったなと思う分、そう思っちゃうのかもしれません。マサムネさんは、"アルバムで聴かれることが減っていること"について、どう思っていますか」
まあでもね… 世の中、音楽自体に興味がない人もたくさんいらっしゃると思うんですよ。それは今に限らず昔からの話でね。ただ、とっかかりとして、俺もそうなんですけど、よく知らないバンドとかよく知らないミュージシャンを聴き始めるときにはやっぱりね、"ベスト盤"とか、"シングル集"とかから入りますね。そこで終わってしまうこともあるんだけど。そうなると、オリジナルのアルバムというのがその意味では、コアなリスナーのためにあるもの、って感じになってきているかもしんないですね。
昔はほら、1枚のアルバムがストーリー仕立てになっているものとかもありましたけど、今は配信で1曲ずつ買えたりする時代なので、意味合いも色々変わってきてるかもしれないし。でもスピッツは、昭和の時代からやっている古いバンドなので、アルバムという単位を非常に大事に思っているバンドなんですよね。なので、ぜひそれについてきていただきたいなと思っております。
〈書き起こしおわり〉