三浦日記

音楽ライターの日記のようなもの

チバユウスケが死んだ日――EとF

E 「Part of the Journey is the End」2023年12月5日。チバユウスケが死んだその日、友人Eからこのようなメッセージが届いていた。旅は必ず終わる――。アメコミ映画の主人公が確かそんなことを言っていたっけ。無論それは、チバユウスケのことを指していると…

チバユウスケがいた日――新大久保、ガードレール、チーズハットグ

チバユウスケが死んだ。食道ガンだった。2023年4月、その病状が公表されて以来、一度も表舞台に上がることができぬまま帰らぬ人となった。あれほどのロックスターもガンには勝てなかった。しばらくの間、悲しみに暮れ、何も書くことができなくなった。療養中…

平成学生回想録 ラウンドワン編

ラウンドワン 秋田店が開業したのがいつだったかと調べてみると、とあるサイトの隅の隅に、2006年12月21日と書いてあった。オープン当初はCMが頻繁に放映されており、当時一世を風靡していたお笑い芸人の長州小力が出演していた。ラウンドワンができる前は、…

エレファントカシマシ(+宮本浩次)のオマージュに関する考察 (2019-現在)

2019年2月、エレファントカシマシのフロントマン宮本浩次は、ソロデビューを果たす。楽曲はこれまでエレファントカシマシの枠にとらわれない自由な作風が軒を連ね、ソロとバンドとの差別化が顕著に見て取れた。そこで忘れてはならないのが、やはりオマージュ…

エレファントカシマシのオマージュに関する考察 (1988-1999) 後編

エレファントカシマシのオマージュに関する考察 (1988-1999) 前編 www.miuranikki.com 9.「暮れゆく夕べの空」(1994) | Pink Floyd - Breathe (In the Air) 冒頭の印象的なフレーズは、Pink Floydの「Breathe」を彷彿とさせる。だが、「暮れゆく夕べの空」の…