三浦日記

音楽ライターの三浦智文が、日記のようにつらつらと書いていくブログ

METROCK 2018 東京1日目 ライブレポート (BOYS END SWING GIRL編)

NEW BEAT SQUAREのステージ名にふさわしいフレッシュなパフォーマンスを披露したのは、記念すべき夏フェス初出演のBOYS END SWING GIRLだ。2017年5月に行われた渋谷eggmanでのワンマンライブの成功、そして、若手バンドの登竜門的なイベント『ROAD TO EX 2017』では見事優勝を果たし、KEYTALKやandropらも出演したEXシアターイベント「SO FES.2017」に出演した。メディアでは『バズリズム02』のコーナー「これがバズるぞ2018」では19位に選ばれ、今現在、彼らの知名度と人気は"右肩上がり"に上昇している。

 

そんなBOYS END SWING GIRL、"もう飛び立つ準備はできている"と言わんばかりに満を持してメトロックのステージに登場する。1曲目を飾ったのは「フォーエバーヤング」。キャッチーなメロディに骨太なサウンドとボーカル冨塚の"清涼感"だけが抽出されたような歌声。冨塚は日本語の歌詞を噛み締めるようにして丁寧に歌うためか、一言一言が本当に聴き取りやすい。〈フォーエバーヤング / 僕たちはまだ終わっちゃいないだろう / 未来なんて将来なんて僕たちには意味がない〉、〈初恋のあの人よ、いま何処でどうしてる? / そっと耳打ちされた一瞬で僕は恋を知ったんだ〉。ストレートさの中に"青春小説"のような文学的なエッセンスが随所に散りばめられた歌詞は澄んだ水のようにスーッと浸透してきた。

 

「みんなが盛り上がれるような曲行くよ!」と言って披露されたのは「SUNNY」。冨塚の爽やかで甘い歌声に攻撃的な飯村のドラムと縦横無尽に動く白澤のベースの演奏が丁度いいバランスで引き立てる。ポップさの中にどこか尖った感じは初期のAll Time Lowを彷彿させた。そんなBOYS END SWING GIRL流のポップパンク調の楽曲に会場では自然と手拍子が起こる。会場のボルテージが一気に上がったところで「アンハッピーブレイカー」へ。サビの部分の〈どうしようもないでしょ? / だけどまだまだ生きていたいんだよ / 今日の僕らはたまたまアンハッピーデイ!/ さあ、僕らまだ飛べるよ / 雲に足掛けいつか見下ろしてやるよ / 僕は信じているぜ、アンハッピーブレイカー!〉が一たび冨塚によって歌われると、詞の世界観が彼にそのまま乗り移ったように見えた。何というか、そこにはある種のアイドル(偶像的な方の意味)のような佇まいが滲み出ていた―。

 

彼らの爽やかで力強い演奏に誘われて観客はどんどん増え、NEW BEAT SQUAREはたちまち一杯になった。そんな中披露されたのはアルバム『CLOCK』から「リレイズ」。続いて今年7月にリリースされる最新アルバムから「MORNING SUN」。この2曲は先程とは打って変わって、今度は90年代の日本のポップ・ロックバンドの系譜を彼らなりに昇華させたような"歌モノ"という感じで、その音楽性の幅広さを見せつけてくる。そして最終曲の「ナスカ」。曲の中盤くらいのところで、一機の飛行機がステージの後ろの方角から飛んでくるのが見えた。飛ぶ鳥を落とす勢いで演奏する彼らと、力強く目的地へと向かうの飛行機の姿が見事に重なったのだった―。

 

新木場の爽やかな海風を味方につけ、心地の良く会場内に響き渡った彼らのステージパフォーマンス。Abema TV「メトロック"神曲キャンペーン"」での「フォーエバーヤング」のランクインが証明しているように、彼らが今年のメトロックに結構大きめの爪痕を遺したことは間違いない。BOYS END SWING GIRL、"ボイエン"、本当にかっこよかった。【ほぼ日刊三浦レコード56】

 

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セットリスト

01. フォーエバーヤング
02. SUNNY
03. アンハッピーブレイカー
04. リレイズ
05. MORNING SUN (新曲)
06. ナスカ

 

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