三浦日記

音楽ライターの日記のようなもの

宮本浩次、「Do you remember?」について語る

『アーティスト・プロデュース・スーパー・エディション』 、2月の担当は宮本浩次プロデュース。エレファントカシマシのフロントマンであり、昨年ソロデビューを果たした宮本。2週目も引き続き、3月4日リリース予定の新作『宮本、独歩。』について語っていました。その進行を手助けするのは、音楽ジャーナリスト鹿野淳。以下は昨年、映画『宮本から君へ』の主題歌、そして横山健とコラボレーション作として話題を集めた「Do you remember?」について語っていた部分の書き起こしです。

 

——お送りしたのは宮本浩次で、「Do you remember?」でした。宮本さん、これはね、ミュージックビデオも明らかにリハスタで、この曲をグワーッて下向いて気持ち込めながら歌って、みんなも座りながら必死にギターを弾いて、ベース弾いて、ドラム叩いてるっていう。そういう生々しいロックバンドしたものになっているんですけど、こういう曲をソロの中でやりたいなと思ったのはどういう気持ちの表れなんですか?

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宮本浩次 - Do you remember?

 

これは『宮本から君へ』っていう、映画の主題歌なんですね。それは、テレビドラマでもあった。まあ元々は漫画が原作で、その世界観っていうのは、俺は実はよく知らなかったんだよね。そういう漫画が、新井さんっていう非常に優れた漫画家が描いているっていうことはもちろん知ってはいたんだけど。実際には読んだこともなければ、ほとんど全くと言っていいほど知らなかったの、中身に関してはね。でも、その話を聞いていく中で、色んな歴史が『宮本から君へ』って中にはあって、30年以上の時間を経て、今映画として立体的になるっていう。で、スペシャルな俳優さんたちが演ずるっていうところの、何か運命的と言っちゃあ大袈裟なのかもしんないけど、『宮本、独歩。』のタイミングで映画化っていうのがね。まあ、『宮本、独歩。』のタイミングでなっているわけじゃないんだけど、結果的にそれで、全力で映画に向けてのものをやるぞっていう風には思いましたね。

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で、そのときに横山健さんとやるのがベストじゃないかって思ってた。Hi-STANDARDの活動とかも、別にリアルタイムじゃないんだけど、実は後から、Ken YokoyamaのCDを聴いたりだとかしました。いろいろと勉強してこう、かなりパイオニアっていうか、日本のパンクの最高峰のギタリストだ、っていう風に自分は認識していて、それで彼と全力でやるっていうところで。

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Hi-STANDARD - Stay Gold

 

——横山健くんとコラボレートして、彼はすごく宮本さんのことを研究してきたんですよね。

 

今回このアルバムを作るにあたって音を聴いたけれども、その爆発している感じっていうのが、ただ事じゃないっていうのが改めて感じたし、健さんもそうだし、Jun Grayもそうだし、Jah-Rahもそして私も、4人が喜びと緊張といろんなものをそこに炸裂させていると思うし。非常にすごい時間でしたね。一緒にアー写も撮ったし。

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左から、Jah-Rah(ソウル・フラワー・ユニオン)、横山健(Hi-STANDARD)、宮本浩次(エレファントカシマシ)、Jun Gray(KEN BAND) 

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——その3人とは、一緒にライブも6月にやりましたけど。

 

はい、最高の時間でした。そのときに健さんとやった「Do you remember?」はもう、すごい時間でしたね。

 

——この「Do you remember?」を聴いていると、宮本さんのソロとしての新しい、バンドの化学反応っていうかね、バンドの覚醒感と興奮っていうのを演じてるなぁっていう、そういう楽しみ方もあると思うし、これ、ツアーの中では違うメンバーと一緒にこの曲をやるということで、またここで一つバンドマジックが新しく生まれるのかなと思います。

 

〈書き起こし終わり〉

 

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