三浦日記

音楽ライターの日記のようなもの

宮本浩次、「獣ゆく細道」について語る

『アーティスト・プロデュース・スーパー・エディション』 、2月の担当は宮本浩次プロデュース。エレファントカシマシのフロントマンであり、昨年ソロデビューを果たした宮本。1週目は、3月4日リリース予定の新作『宮本、独歩。』について語っていました。その進行を手助けするのは、音楽ジャーナリスト鹿野淳。以下は、「獣ゆく細道」について語っていた部分の書き起こしです。

 

——椎名林檎さんとの「獣ゆく細道」。この曲でコラボレートをしたことで、ソロの宮本浩次というプロジェクトに何がもたらされたと、今になって思いますか?

 

元々ソロというのは、歌謡曲にしろラップにしろ、エレファントカシマシでは絶対にやらないと思って始めていることだから、そのコラボレーションに関しては、"丁度良い先生"がそこにいたという感覚の方があります。私は同時に、スカパラと椎名林檎とエレファントカシマシの3チームにいたから、それぞれのチームのカラーっていうのが、同時進行で学べたんですね。ソロの最初をやるにあたって、椎名林檎とやったことというのはもう、運命的としか言いようがない。彼女のデビュー当時、「ここでキスして」を聴いて、ほんとに素敵な歌だっていう風に思ったし、自分がソロをやるというタイミングで、コラボレーションできたのはこの上ないというか。まあ、彼女はどこまでそう思っているのかはわかんないんだけど。ソロシンガーとして、あれだけのトップミュージシャンとともにテレビやレコーディング、さらにはミュージックビデオまで一緒に参加できたっていうのは、これ以上ないっていう位のスタートが切れたって言っていいんじゃないでしょうか。

 

——それでは、その曲にいってみましょう。宮本さんお願いします。

 

えー、「獣ゆく細道」—―。

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いやー、燃えたぎりますね。曲が素晴らしいし、彼女の歌声も素晴らしいし。まあ、聴いている人は一発で分かると思うんだけど、はっきり言って凄まじい力量ですね。20年間歌ってきた、椎名林檎っていうシンガーの、底知れない個性と、エネルギーをこの歌を歌いながら感じたし、ほんと涙が出るくらい衝撃的でした。

 

〈書き起こし終わり〉

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