三浦日記

音楽ライターの日記のようなもの

【ほぼ日刊ベースボール9】イチローの今後の去就について思うこと

 今日付けのYahoo!ニュースでこんな記事が出た。

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 まだ決定したわけではないが、シアトル・タイムズ紙のコラムでは「みんなが彼を愛している。だがマリナーズイチローを手放す時が来た」という見出しの記事が掲載されたようだ。また、タコマ・トリビューン紙においては「今週末か、来週早々かもしれない。別れの時は近い」という。

 3月に古巣マリナーズに復帰したイチロー。ふくらはぎの違和感や頭部への死球のアクシデントなどに見舞われながらも、何とか開幕には間に合わせた。しかしながら調整不足は否めない。守備はどことなくふわふわしていて、いつものような安心感がない。そこには漫然とした不安感はおろか、どこか焦りのようなものまでも感じてしまう。ただ、そうかと思うと44歳にしてホームランキャッチをしたりするもんだから、必ずしもそうとは言えない部分もある。ただ、例年にないイチローの"調整不足感"は、打撃にも現れている。彼の打率は2割台前半と低迷している。現在の安打数は7、いずれも単打である。春先のイチローは調子が悪いというのはもはや枕詞になっているが、今シーズンの場合は、そんな枕詞以外の不調の要因があるように思えてならない。

 2016年あたりからボール球に手を出さないバッティングスタイルにシフトしてきたイチロー。四球が増え、出塁率が伸びた。しかしながら、今シーズンに関してはいまだ選んだ四球はなし。いつもなら狙っているような初球の甘い球を見逃し、更にはファストボールに押され、空振りしてしまう場面が多く見られるようになった。今現在イチローの打数は33であるから、それだけで判断するのはいかがなものかとも思うが、調子はなかなか上向かないのが現状であることは確かだ。イチローの打席を見ていると、特に見逃し方が気になった。それは、球種が予想と外れたとか、ピッチャーの球筋を見極めるような見逃し方ではなく、来たボールについていけてないような見逃し方に見えるためである。

 イチローは退団し、これでそのまま引退してしまうのだろうか。子供の頃から応援してきた身としてはイチローにはまだまだやってもらいたいというのが切実な思いだ。イチローの不調は、急遽新天地が決定したための調整不足であると信じたいし、再び年齢に合わせてバッティングスタイル変え、それに従って調子が上向いてくるとも信じたい。

 仮にマリナーズを退団した場合、次なる新天地で濃厚なのは日本のプロ野球、そして球団はおそらくオリックス・バファローズになるだろう。イチローの復帰による経済効果は計り知れない。オリックス以外の球団のファンたちも球場に足を運ぶようになることは間違いないだろう。日本のプロ野球メジャーリーグよりは格下といわれることがある。ただ、イチローがそこで活躍できる確証は必ずしもない。しかしながら、活躍できる"可能性"だけで言えば、日本でプレーした方が今の彼の現状で言うと高いように思える。またまだ彼が活躍する姿を観たい。去就先がどんな場所であっても、いつものイチローがそこにいればファンとしてはそれだけで満足なのである。

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