三浦日記

音楽ライターの日記のようなもの

【ほぼ日刊ベースボール7】明治神宮野球場観戦録 (2018.3.16)

 今年初の神宮球場での野球観戦。試合はヤクルトスワローズ対広島カープのオープン戦。天気の方はあいにくの雨。つくづくドーム球場が本拠地のファンはうらやましいと思ってしまう。そこそこの雨がぱらつく中、近くのコンビニで酒とつまみを買っていざ球場へと向かう。 

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 この日は雨。空気で膨らまされた"つば九郎"と"つばみ"も心なしかしけた面持ちをしている。

 試合前に「青木宣親お帰りセレモニー」なるものがあったらしい。ここで長年の遅刻癖が発動、見事に見逃してしまう(雨が降っていたから今日の試合行こうか、行かまいかしばらく葛藤していたせいもある。言い訳)。客入りは雨の日の試合、しかもオープン戦にしてはまずまずといったところか。しかしながら気になるのは広島ファンが相変わらず多いということだ、ここはマツダスタジアムか。これは去年もそうだったが、応援の一体感から、声援の量の何から何まで、ビジターにもかかわらず広島は穏便なスワローズ側を圧倒してくる。試合はロッテのパーカーを着た広島ファンの人間とスワローズ側の席でみた。彼は何故かスワローズの応援歌もしっかりと叩き込んでいるもんだからいよいよどこの球団を応援しているのかが分からなくなってくる。

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席は一塁よりの上段。球場全体を見渡すことができるなかなかいい席である。ちなみに打席に立っているのは7年ぶりに日本球界に復帰した青木宣親。この日は惜しい当たりはあったものの、快音を聴くことはできなかった。

 昨年の9月以降離脱していた鈴木誠也が帰ってきたことでさらに打線の厚みを増した広島打線は、序盤からスワローズの手薄な投手陣に容赦なく襲い掛かってくる。丸佳浩は大事な場面で確実にタイムリーヒットを放ち、2打点。その状態の良さをうかがうことができる。復帰した鈴木誠也は以前よりも進化したように感じた。2打席目の目の覚めるような打球音。気が付いたらレフト中段に打球が放り込まれていた。それは外国人選手ばりの打った瞬間に分かる打球だった。試合は5対2で広島の勝ち。でもスワローズのファンとしてそんなに悲観的になる必要はない。そんな言葉を2度ほど頭の中で繰り返し言い聞かせてみる。なぜならこれは"オープン戦"だからだ。スワローズは負けたものの収穫はあった。それは山田哲人2世と呼ばれている廣岡大志がホームランを打ったからである。内角のボールを引っ張りすぎず体がしっかり残したまま、山田哲人さながらのスイングでレフトスタンドへと叩き込んだ。そんな技ありのホームランを見せてくれた彼のバッティングは今年かなり期待できる、個人的に頑張ってほしい選手の一人である。

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試合の終盤はバックネット付近に移動して違う視点から観戦した。この位置からだと全体の動きは見にくいけれども、バッテリー間の臨場感は内野の13塁ベースよりの席と比べて段違いにある。

 雨の日の神宮球場は思った以上に寒かった。少し油断していた。そんななか雨に濡れながら笑顔を振りまいてビールを売る売り子は何とも気の毒。次の試合は晴れてほしい、それに尽きる。雨の試合は選手にとっても観客にとっても良いことが一つもないのだ…。