三浦日記

音楽ライターの日記のようなもの

【ほぼ日刊ベースボール5】青木宣親という男―ヤクルトスワローズ復帰に寄せて

 青木宣親という男が世間から脚光を浴びるようになったのは2005年。というのも、青木はその年に大卒2年目でイチロー以来のシーズン200安打を達成したのだった。この年以降、青木はレギュラーに定着し、ヤクルトスワローズの看板選手としてチームを引っ張っていく。以前、地元で毎年ヤクルト戦が開催されていたと書いたけれど(下記事参照)、

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青木は当時小学生だった三浦少年も魅了した。地元で試合をやった時の青木は本当に良く打った。記憶は定かではないが、地元開催の試合の打率は5割を超えていたはずだ。一番覚えているのは2008年の阪神戦でホームランを打った時。下柳の失投を逃さず、ライトスタンドに運んだのは今でも鮮明に覚えている(一緒に観ていた父親はそのときビールか何かを買いに行っていて、丁度その瞬間を観ていなかったというどうでもいいことすらも覚えている)。

 しかしながら青木は、2011年末にMLB挑戦を表明し、2012年ブルワーズに移籍することになった。これに関しては複雑な思いがあった。それはMLBで活躍してほしいけど、これからチームを引っ張っていくのは一体誰になるのか、青木がいなければチームは成立しないのではないか、といった具合である。

 それから早7年、MLBでプレーしていた青木宣親がスワローズに復帰することが決定的であると報じられた。この一報は、スワローズファンである自分にとってはここ数年間の中でも1、2に入るぐらいの大ニュースである(ちょっと大袈裟か)。昨年WBCの試合を観に行ったとき、打席に立つ青木に「早くスワローズに帰って来い」と強く念じてみたけれど、それが通じたのか、本当に帰ってくることになってしまった。

 青木が加入した来年のスワローズのチーム状況を考えてみる。ベテランと言ってもいい年齢に達した青木はチームのお手本的な存在になることは間違いない。そして、上位打線に青木が食い込むことで打線に厚み出て、得点力の向上も期待できる。青木、川端、山田、バレンティン、畠山の打順。うーん、ちょっと考えてみただけでも、来年度のシーズンが非常に楽しみになってくる。

 でもそんな空想をいとも簡単に打ち壊してしまうのが忌々しい「ケガ」の存在である。悲しいことに、スワローズは毎年のように「ケガ人がいなければ、Aクラスは間違いなし」なんて言われる。それぐらいケガ人が多い。優勝してほしいなんていう欲はさらさらない。1年間ケガ無く、ベストメンバーで良い試合をしてくれる、もうほんとにそれだけで十分だ。誰かが言っていたけど、気負うことなく最下位を脱出して5位を目指してくれればこれ以上嬉しいことはない。いやはや、これが何とも悲しいスワローズファンの性なのである…。

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