三浦日記

音楽ライターの日記のようなもの

Ride on shooting star / the pillows

 the pillowsを知ったのは、ボーカルの山中さわおがラジオパーソナリティーを務める『the pillows POISON ROCK 'N' ROLL』という番組が、自分がいつもラジオを聴いている時間にちょうど流れてきたのがきっかけだ。

 

この番組を初めて聴いたときは、MCの声が若かったから、てっきりthe pillpwsは最近出てきたバンドなのかなと思っていた。番組で流される彼らの曲は、爽快感の中にどこか懐かしさを散りばめたようなサウンドで、知らず知らずのうちにはまっていた。後になって彼らの経歴を調べてみたら、まもなく20周年を迎えようとしていて本当に驚いた。全然最近のバンドじゃなかった。

 

「Ride on shooting star」はこのバンドを知って一番初めに好きになった曲。この曲のYoutubeのコメント欄には海外のコメントが多い。海外の人はおそらく、the pillowsの「日本のロックバンドのあるべき姿」みたいなところを評価し、「海外の真似事」ではなく、「日本独自の音楽」であるということに興味を示しているんじゃないだろうか。そうでなければ海外の人たちは黙って自分の国のバンドを聴いているろだろう。

 

「Ride on shooting star」にはAメロ、Bメロの部分でのポップ・パンク感や、サビの部分のグランジ感があるけど、それをthe pillowsは「解釈」をしてしっかりと自分のサウンドに反映させている。90年代後半からのthe pillowsは「オルタナティブ」を追求していたというが、それは海外のとあるロックのジャンルが、the pillowsという日本製の機械によってフィルターがかけられ、似て非なるものが出来上がるといった感じだろうか。だとすればこの曲は、そんな"ヘンテコ"な機械によって作られた面白い製品なのであるといえるのではないだろうか。【ほぼ日刊三浦レコード5】

 

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