2018-01-01から1年間の記事一覧
今から30年前、エレファントカシマシは『THE ELEPHANT KASHIMASHI』で"衝撃の"デビューを飾る。そして20年前には『愛と夢』でラブソングを歌い、10年前には『STARTING OVER』で再び世間から脚光を浴びる。そしてデビューから30年目となる2018年、『Wake Up』…
ドイツとトルコは隣国ではないし、さらには宗教的にも異なっているため、これまで両国の関係性というのは希薄なものであると思っていた。しかしながら、"移民"というカテゴリーにおいてはその関係性というのは非常に深いことがわかる。『おじいちゃんの里帰…
NEW BEAT SQUAREのステージ名にふさわしいフレッシュなパフォーマンスを披露したのは、記念すべき夏フェス初出演のBOYS END SWING GIRLだ。2017年5月に行われた渋谷eggmanでのワンマンライブの成功、そして、若手バンドの登竜門的なイベント『ROAD TO EX 201…
"NEW BEAT SQUARE"でトップバッターを務めたトリプルファイヤ―。ボーカル吉田靖直の、ラッパー呂布カルマとのMCバトルや『タモリ倶楽部』へのテレビ出演で、彼らの"知名度"は徐々に上がってきていた。しかしながら、その"知名度"というのはあくまでも"コア"…
エレカシの新曲「Easy Go」、つい先日はYouTubeにて『宮本から君へ』のオープニング映像が、そして昨日はミュージックビデオのショートバージョンが公式アカウントで公開された。 ミュージックビデオ、度肝を抜かされた。音楽に比例するようにギターの演奏そ…
背番号の持つ意味について「背番号の持つ意味 Part1」では選手名を具体的に挙げながら、その意味についてつらつらと書いていきました。で、今回も例によってそれをやろうと意気込んでみたものの、いつしかそんな作業は途方もないことだということに気が付い…
スピッツの7thアルバム『インディゴ地平線』(1996)には、現代において失われつつあるひっそりと生活が根付いているような風景がそのまま"音"として表現された感じがある。 「花泥棒」は、細い路地裏を抜けると突如現れてくる、煤けた壁の色と花の鮮やさがコ…
音楽ストリーミングサービス"Spotify"が推薦するライブイベント『Spotify Early Noise Night vol.5』が5月16日、代官山SPACE ODDで開催された。このイベントには、Spotifyのプレイリスト「Early Noise 2018」の、今後ブレイクが期待される新進気鋭のアーティ…
すさまじい映画だ。1つの救いもない。希望を感じる暇すらない。例えるとしたら、地獄に落ちたかと思えば更なる地獄が待っていて、そこから這い上がることすら許されないというような感じだ。そして、それは決して夢ではなく、全て現実であるということが淡々…
奥田民生の通算4枚目となるアルバム『GOLDBLEND』(2000)。今までの作品同様、今作でも聴いていて気持ちの良い曲が勢ぞろいしている。奥田特有の"コード進行"や"ビートの気持ちよさ"、これは誰にも真似できないほどの領域にまできている。ただ、今作に関して…
Green Dayのキャリア12枚目となるアルバム『Revolution Radio』(2016)。2018年現在、バンドは結成30年を迎えようとしている。本作ではそんな彼らが培ってきたキャリアの重みと、更なる可能性を感じさせるようなアルバムとなった。 "若さ"と"才能"を剥き出し…
現地時間4日、イチローと大谷は遂に対面を果たした。数々の歴史を築き上げてきたレジェンドイチローを前にして、大柄な大谷は何だか小さく見えた―。"大谷世代"と言えば1994年生まれのスポーツ選手を指す言葉であるが、彼らが産声を上げた頃イチローはオリッ…
若さと勢いそのままの、まさに初期衝動と言わんばかりの1stアルバム『Showbiz』(1999)。2ndアルバム『Origin of Symmetry』(2001)では、それに匹敵する位の"第2の爆発"が起こっている。爆発力はさらに凄みを増し、荒く削りだされた原石には、磨きがかかり、…
Green Dayのビリー・ジョーによる新プロジェクト、The Longshotのアルバム『Love Is For Losers』が4月20日リリースされた。このアルバムはパッと聴いた限り、「なんだGreen Dayと変わらないじゃないか」、なんて風に思ってしまう人がいるかもしれない。 で…
野球観戦の楽しみ方とはどうあるべきなのか。 それを考えさせられたのは昨年の9月1日、神宮球場で行われた広島カープ対東京ヤクルト戦である。試合は3対2で広島の勝利。ヤクルトファンとしては悔しい限りだった。だが、今回の問題は選手側ではなく、観客側に…
松坂大輔が、12年ぶりに勝利を飾った―。 遡ること12年前の2006年、当時の松坂は西武ライオンズのみならず、球界の絶対的エースとして君臨していた。その年の3月に行われた、第1回WBCでは日の丸を背負い、MVPを獲得。その勢いのまま迎えたシーズン、松坂はキ…
エレファントカシマシの「さよならパーティー」は、ユニバーサル・ミュージック移籍後の第1弾アルバム『STARTING OVER』(2008)に収録されている。前作の『町を見下ろす丘』(2006)と比べると、この曲の収録されているアルバムはポップでキャッチ―な曲が多く並…
海外アーティストの来日公演あるある。それは「公演地を叫び、観客を煽りがち」であるということだ。地名を叫んでくれることによって、観客とアーティストとの距離は一気に縮まり、会場全体に一体感が生まれる。しかしながら、日本において海外アーティスト…
『RESTART / 今を歌え』の初回限定盤には『日比谷野外大音楽堂2017 セレクション』がボーナスCDとして付いてくる。そして、これが何ともすばらしいのだ。日比谷野音ライブの空気感までもがそのままCDに凝縮されている感じがして、野音の外で聴いているような…
今日付けのYahoo!ニュースでこんな記事が出た。 headlines.yahoo.co.jp まだ決定したわけではないが、シアトル・タイムズ紙のコラムでは「みんなが彼を愛している。だがマリナーズがイチローを手放す時が来た」という見出しの記事が掲載されたようだ。また、…
「これが私の生きる道」。この曲はPUFFYという女性アイドルユニットが歌う、ただの"アイドルソング"ではない。そして、この曲のリリースからは20年以上が経ったが、ただの"懐メロ"というわけでもない。というのもこの曲には、作曲者である奥田民生のThe Beat…
[Part I]Born into Nixon, I was raised in hellA welfare child where the teamsters dwelledThe last one born and the first one to runMy town was blind from refinery sunニクソン政権下に生まれ、俺は"地獄"のような場所で育ったトラックの運転手たち…
当初、この記事では映画『デッドプール』の本編の内容についてどうのこうの書いていく予定だったが、そんな予定を変更して、"第4の壁の破壊"にピックアップして書いていこうと思う。そのためこの記事は『デッドプール』を観たことがあるか、その内容を知って…
来日公演2日目の4月12日、会場のさいたまスーパーアリーナは超満員。開演時間が過ぎ、会場が暗転する。しばらくすると、オープニングの曲が始まる。スクリーンには歌に合わせて、歌詞が映し出された。Bruno Marsは登場してすらいないのに、それだけで会場の…
ブルーノ・マーズ、圧倒しかされなかった。世界的なアーティストが同じ空間にいる。その時点ですでに圧倒されてしまっていたのだが、彼の歌を聴いた瞬間、今まで聴いてきたものとは"別次元"のものがこの身を襲ってきた―。 彼の音楽はとにかくジャンルの幅が…
東京ヤクルトスワローズと読売巨人軍が神宮球場や東京ドームで試合を行うことは、"TOKYOシリーズ"と呼ばれているが、このカードは近年では気合が入れられた催し物がされる。今年は「TOKYOシリーズ × 野球 × 歌舞伎」。回の途中に設けられるコーナーでは、つ…
ドラマ『宮本から君へ』のエレファントカシマシ主題歌「Easy Go」、本当に素晴らしかった。オープニング、わずか1分ばかりの衝撃。脚本監督には悪いが、映像そっちのけで聴き入ってしまった。青々しい"疾走感"や"勢い"が、とんでもなく歪む楽器隊とがなり続…
1969年に公開されたこの映画は、反体制の人物を主眼に置いた"アメリカン・ニューシネマ"の金字塔として名高い。この映画を知ったのは、先日、突然この世を去った祖母の部屋に置かれていた"新聞欄"がきっかけだった―。 話は高校生の頃、1人で祖母の家に訪れた…
『きっと、うまくいく (3 Idiots)』は2009年に公開されたインド映画。上映時間は約3時間とかなりの長編映画になっているが、そんな長さを忘れさせてくれるくらいにテンポと歯切れのよいストーリー構成となっている。もちろんボリウッド(Bollywood)のお家芸的…
※()内は直訳的な意味。 〈War is all around, 戦争はあらゆる場所で起こっている I'm growing tired of fighting 私は戦う事に疲れ果ててしまった I've been drained and I can't hide it 私はそれを誤魔化せないくらいに衰弱してしまった (私は衰弱し、それ…