三浦日記

音楽ライターの日記のようなもの

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

【ほぼ日刊ベースボール10】松坂大輔の日本球界12年ぶりの勝利に寄せて

松坂大輔が、12年ぶりに勝利を飾った―。 遡ること12年前の2006年、当時の松坂は西武ライオンズのみならず、球界の絶対的エースとして君臨していた。その年の3月に行われた、第1回WBCでは日の丸を背負い、MVPを獲得。その勢いのまま迎えたシーズン、松坂はキ…

エレカシの「さよならパーティー」、そしてクリープハイプによるカバーについて

エレファントカシマシの「さよならパーティー」は、ユニバーサル・ミュージック移籍後の第1弾アルバム『STARTING OVER』(2008)に収録されている。前作の『町を見下ろす丘』(2006)と比べると、この曲の収録されているアルバムはポップでキャッチ―な曲が多く並…

海外アーティストの来日公演あるある

海外アーティストの来日公演あるある。それは「公演地を叫び、観客を煽りがち」であるということだ。地名を叫んでくれることによって、観客とアーティストとの距離は一気に縮まり、会場全体に一体感が生まれる。しかしながら、日本において海外アーティスト…

『RESTART / 今を歌え』(初回限定版)の特典『日比谷野外大音楽堂2017 セレクション』について

『RESTART / 今を歌え』の初回限定盤には『日比谷野外大音楽堂2017 セレクション』がボーナスCDとして付いてくる。そして、これが何ともすばらしいのだ。日比谷野音ライブの空気感までもがそのままCDに凝縮されている感じがして、野音の外で聴いているような…

【ほぼ日刊ベースボール9】イチローの今後の去就について思うこと

今日付けのYahoo!ニュースでこんな記事が出た。 headlines.yahoo.co.jp まだ決定したわけではないが、シアトル・タイムズ紙のコラムでは「みんなが彼を愛している。だがマリナーズがイチローを手放す時が来た」という見出しの記事が掲載されたようだ。また、…

PUFFYの「これが私の生きる道」におけるThe Beatlesのオマージュについて

「これが私の生きる道」。この曲はPUFFYという女性アイドルユニットが歌う、ただの"アイドルソング"ではない。そして、この曲のリリースからは20年以上が経ったが、ただの"懐メロ"というわけでもない。というのもこの曲には、作曲者である奥田民生のThe Beat…

21st Century Breakdown / Green Day (和訳・解説)

[Part I]Born into Nixon, I was raised in hellA welfare child where the teamsters dwelledThe last one born and the first one to runMy town was blind from refinery sunニクソン政権下に生まれ、俺は"地獄"のような場所で育ったトラックの運転手たち…

【ほぼ日刊三浦シアター3】『デッドプール (Deadpool)』と、"第4の壁の破壊"について

当初、この記事では映画『デッドプール』の本編の内容についてどうのこうの書いていく予定だったが、そんな予定を変更して、"第4の壁の破壊"にピックアップして書いていこうと思う。そのためこの記事は『デッドプール』を観たことがあるか、その内容を知って…

世界最高水準のエンターテイメント——ブルーノ・マーズ 24K MAGIC WORLD TOUR 2018 ライブレポート

来日公演2日目の4月12日、会場のさいたまスーパーアリーナは超満員。開演時間が過ぎ、会場が暗転する。しばらくすると、オープニングの曲が始まる。スクリーンには歌に合わせて、歌詞が映し出された。Bruno Marsは登場してすらいないのに、それだけで会場の…

ブルーノ・マーズ来日公演2日目に行ってきた

ブルーノ・マーズ、圧倒しかされなかった。世界的なアーティストが同じ空間にいる。その時点ですでに圧倒されてしまっていたのだが、彼の歌を聴いた瞬間、今まで聴いてきたものとは"別次元"のものがこの身を襲ってきた―。 彼の音楽はとにかくジャンルの幅が…

【ほぼ日刊ベースボール8】巨人×ヤクルトの"TOKYOシリーズ"観戦録 (2018.4.8)

東京ヤクルトスワローズと読売巨人軍が神宮球場や東京ドームで試合を行うことは、"TOKYOシリーズ"と呼ばれているが、このカードは近年では気合が入れられた催し物がされる。今年は「TOKYOシリーズ × 野球 × 歌舞伎」。回の途中に設けられるコーナーでは、つ…

【ほぼ日刊三浦シアター2】『明日に向かって撃て!(Butch Cassidy and the Sundance Kid)』(1969)

1969年に公開されたこの映画は、反体制の人物を主眼に置いた"アメリカン・ニューシネマ"の金字塔として名高い。この映画を知ったのは、先日、突然この世を去った祖母の部屋に置かれていた"新聞欄"がきっかけだった―。 話は高校生の頃、1人で祖母の家に訪れた…

【ほぼ日刊三浦シアター1】『きっと、うまくいく (3 Idiots)』(2009)

『きっと、うまくいく (3 Idiots)』は2009年に公開されたインド映画。上映時間は約3時間とかなりの長編映画になっているが、そんな長さを忘れさせてくれるくらいにテンポと歯切れのよいストーリー構成となっている。もちろんボリウッド(Bollywood)のお家芸的…

Aftermath / MUSE (和訳・解説)

※()内は直訳的な意味。 〈War is all around, 戦争はあらゆる場所で起こっている I'm growing tired of fighting 私は戦う事に疲れ果ててしまった I've been drained and I can't hide it 私はそれを誤魔化せないくらいに衰弱してしまった (私は衰弱し、それ…

Revolt / MUSE (和訳・解説)

※()内は直訳的な意味。 〈How did we get in so much trouble? 一体どれくらいの困難を我々は抱えたのだろうか (どのようにして我々はこんなにも問題を抱えたのだろうか) Getting out just seems impossible その困難からはどうやら逃れられないようだ (出て…